塗装歴23年の職人が本音で語る
同じ金額でも仕上がりや耐久性に差が出る理由②
「外壁塗装の見積もりを何社か取ったけど、正直違いが分からない」
そんな風に感じたことはありませんか?
実際、現地調査でお客様とお話ししていても、
「同じシリコン塗料なのに、なんで金額が違うの?」
「保証年数も同じなら安い方がいいんじゃない?」
こういった疑問を持たれる方はとても多いです。
その気持ちはすごく分かります。
外壁塗装は完成品を買うものではありません。
車のように試乗することもできませんし、家電のように性能表だけで比較することも難しい。
だからどうしても分かりやすい「金額」で比較してしまいます。
でも、塗装歴23年の僕が現場で見てきて感じることがあります。
同じ金額でも、仕上がりや数年後の状態に大きな差が出ることがあります。
例えば車で考えてみてください。
同じ年式。
同じ車種。
同じ価格。
見た目もピカピカな中古車が2台並んでいたとします。
外から見るだけなら、どちらも良い車に見えるかもしれません。
でも片方は、
エンジン周りの点検。
消耗部品の交換。
オイル交換。
細かい整備。
見えない部分までしっかり手を入れている車。
もう片方は、
外装だけ綺麗に磨いて販売された車。
買った瞬間は、もしかすると違いが分からないかもしれません。
でも半年後、1年後、数年後。
安心して乗り続けられるかどうかには差が出てきます。
外壁塗装もこれに近いと思っています。
塗装も完成した直後は、正直綺麗に見えます。
色が変わり、艶も出る。
「新築みたいになった」
そう喜んでいただける瞬間です。
でも本当に大切なのは、そこから先です。
5年後。
10年後。
その綺麗な状態を保てているか。
そこに本当の施工の差が出ます。
実際、今まで現場を見てきた中で、
「まだ塗装して数年なのに剥がれてきた」
「こんなに早く傷むと思わなかった」
そんなご相談を受けることもあります。
原因を確認すると、必ずしも塗料が悪いわけではありません。
むしろ有名メーカーの良い塗料を使っていることもあります。
では何が違うのか。
それは塗る前の準備です。
外壁の状態に合った下塗り材を選んだか。
古い塗膜をしっかり確認したか。
鉄部のサビを落としているか。
コーキング処理は適切か。
塗料メーカーが決めた塗布量や乾燥時間を守っているか。
こういった部分は、完成するとほとんど見えなくなります。
でも、この見えない部分こそ塗装工事では本当に大切なところです。
そしてもう一つ大切なのが、
「誰が施工するのか」
ということです。
大きな会社だから安心。
有名だから安心。
資格があるから安心。
もちろん、それも一つの判断材料だと思います。
でも実際にあなたの大切な家を触るのは現場にいる職人です。
どんな想いで施工しているのか。
どこまで細かい部分を見るのか。
会社としてどんな管理をしているのか。
そこまで見ていただきたいと思っています。
23年間、たくさんの家を塗装してきて思います。
良い塗装工事とは、
ただ綺麗に色を塗ることではありません。
その家がこれから先も安心して住めるように守ること。
そのための工事だと思っています。
安い工事が悪いわけではありません。
高い工事が必ず良いわけでもありません。
大切なのは、
なぜその金額なのか。
その中にどんな作業と想いが入っているのか。
そこを知ったうえで、大切なお家を任せる会社を選んでいただけたら嬉しいです。
次回は、
「保証があるから本当に安心?塗装工事の保証で見るべきポイント」
について、現場目線でお話ししたいと思います。

